自由民主党 港湾議員連盟 北海道視察(2017.7.27-28)

北海道視察
〈函館港、苫小牧港、室蘭港〉
自民党港湾議員連盟、望月義夫会長はじめ、会長代行竹下亘先生、幹事長梶山弘志先生らとともに現地視察にいってきました。
 1日目は羽田から函館空港に飛び、「重要港湾 函館港」の視察からはじめました。我が国最初の国際貿易港として横浜・長崎と共に開港。北海道に必要な物資の流通拠点、造船、セメント、北洋漁業基地等の重大な役割を担い、現在は、青森港(16便/日)、大間港(2便/日)とのフェリー航路が就航、北海道と本州を結ぶ重要な役割を担っています。青函フェリー貨物は、函館港の全体の貨物の約7割、北海道全体のフェリー貨物の約3割を占めています。
 弁天地区では「国際水産海洋総会研究センター」に行きましたが、前日にいたパラオの海洋センターでの魚の種類マリンサイエンスの北と南の研究の違いをつくづく感じました。若松地区では、クルーズ船への対応の意見交換をさせていただきました。
 午後には、函館空港から新千歳空港へ飛び、苫小牧港に向かいました。
「国際拠点港湾 苫小牧港」
北海道内の港湾貨物の約半数の約1億トン、外貿コンテナの約7割の約20万TEUを取り扱う等、北海道の物流の拠点です。多くの内貿定期船航路(フェリー・RORO船等)を有し、内貿貨物量は8,697万トンで全国1位。製紙工場、自動車部品工場、製油所など多種多様な企業が立地しています。
 最初は、王子製紙苫小牧工場を視察しました。
新聞用紙の単一生産工場としては世界第1位の規模(年間生産能力122万トン)。新聞用紙は、国内需要の約30%を供給。RORO船により紙製品を移輸出、古紙を移入、木材チップを輸入しています。
港が充実して、広い土地があるから発展したこの地の力を感じました。
 次に、苫小牧西港フェリーターミナルと、太平洋フェリー「いしかり」の船内を見学させていただきました。クルーズシップ・オブ・ザイヤーのフェリー部門で6年連続第1位を受章しているだけあって、快適な旅を楽しめそうでした。
 農水産物の輸出促進に向けた取り組みについて、苫小牧港管理組合、苫小牧埠頭㈱、苫小牧漁業組合、北海道国際流通機構より説明をいただき、その後、意見交換を行いました。
 苫小牧漁業組合より、汐見地区の概要、屋根付き岸壁等の品質・衛生管理対策、水産物輸出に向けた取り組みについて説明をしていただき、漁業作業を視察を行いました。
 北海道港湾関係3団体より、自民党港湾議員連盟への要望。各団体より連絡事項について説明し、その後、意見交換を行いました。
 2日目、苫小牧をバスで出発し、「国際拠点港湾室蘭港」に着きました。青山室蘭市長のエネルギー溢れる概要説明に、降り出しそうな雨も止まってしまいました。札幌市から約150kmに位置し、道央地域を支える産業基盤として北海道開発における重要な役割を担っております。(臨海部には製鉄、製鋼、セメント、石油関連などの国内有数の企業が立地) 平成30年6月に室蘭―宮古間のフェリーが就航予定。平成32年にバイオマス発電所稼働予定です。祝津公園展望台からの展望と充実した連携した企業の立地。そして、環境に配慮した風力発電、バイオマスなど物づくり日本のお手本になります。
北海道―本州の物流を支えるため、来年6月就航する岩手県初の宮古―室蘭フェリー航路の拠点となっています。平成20年までに就航していたフェリーの利用港湾施設の再活用するとともに、老朽化したフェリーターミナルの改修等を実施。ターミナル内で改修工事状況を視察を行いました。
 物流、観光拠点としての港の活用、北海道農水産物の豊富さ、土地の広さが、沖縄との大きな違いではありますが、アジアの玄関口である沖縄にとって学ぶべきことが大いにありました。案内下さった関係者の皆様、そして同行いただき御指導いただいた港湾議員連盟の先生方に感謝です。

開会式

若松集合写真

汐見地区物揚場

汐見地区集合写真

ニュー王子要望会

ニュー王子要望会集合写真

祝津展望台集合写真

室蘭プリンスホテル